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高地トレーニングにおいて「ノンレスポンダー」という言葉を聞いた事があるでしょうか?

実際に高所へ行き合宿を行うと、とても「効果がでる選手」と、「効果が出ない選手」がいます。
この高地トレーニングによく反応するものを「レスポンダー」反応しにくいものを「ノンレスポンダー」といいます。

あるものは効果がでて、またあるものは効果が出ない、この個人差はどこから来るのでしょう。

以下は日本大学医学部の岩﨑賢一教授の特別公演からの抜粋です。
「まず1つに,これはなかなか後天的にはどうにもならないものですが,遺伝的相違というものがあります。生まれ持って高地に適応しやすい人としにくい人というのが存在する可能性があります。ただ、それ以外にも後天的因子があります。心理的ストレス、それから高地は睡眠障害を起こしやすくなります。心理的ストレスや、よく眠れないということで体調が不良になるというようなこともあります。それから、適応過程の一部である高地脱水、これも悪さをする可能性があります。それから高地の滞在初期に、あまりトレーニング強度をあげるというのもよくないことといえます。」

実際に標高の高い高所で合宿を行う場合、その環境にどうしても順化できない・または順化に時間がかかってしまう人がいます。それは確かに上で述べられていたように個人差が大きいものです。

しかし私たちの施設「Koach」のような低酸素室でのトレーニングでは、順化できないといった素因はほぼ考える必要がなくなります。トレーニング中いくら辛くても、帰って家で寝る事ができるし、合宿でもないですから心理的ストレスもないですよね。

さて、ここからが大事なところです。
今、ノンレスポンダーに共通するもう一つの要因があるのではと言われています。

それは血清鉄やフェリチン(貯蔵鉄)です。

貧血または貧血傾向にある人は、ノンレスポンダーになりやすい。一般的な血液検査は正常でもフェリチンが低値の人もノンレスポンダーになりやすいのです。

これは、高所で行うトレーニングだけでなく、私たちKoachのような低酸素室で行うトレーニングでも同様です。

そのため高地トレーニングで効果を出すためには鉄のサプリメントの摂取をお勧めしています。
(お勧めサプリメントを知りたい方は、直接声を掛けてください)
高地トレーニングで効果を出したければ必ず鉄のサプリメントを併用した方がベターです。

その一方で面白い傾向があります。
貧血でずっとお医者様から鉄剤などのお薬を出されていても、なかなか数値の改善しない方が
Koachのような低酸素トレーニングを行うと、数値が改善しやすくなるのです。

きっと低酸素刺激が何らかのトリガーとなるのでしょう。

貧血治療をずっと行なっているアスリートの方など、ぜひ一度相談ください。